ファイル圧縮方法には様々な形式があります。
圧縮ファイルを解凍して、元の状態に戻して使用するためには、そのファイルの圧縮形式を知り、これに対応したツール(ソフト)で解凍する必要があります。ここでは、ツールの説明する前に、まずファイルの圧縮形式について、どのようなものがあるのかを簡単に説明をしましょう。
LZH
MS/DOSが全盛の頃、吉崎栄泰氏がファイルを圧縮・解凍するためのフリーウエアとしてLHAを開発し、この時の圧縮ファイルの拡張子がLZHであったため、LZHファイルと呼ばれています。現在日本で使用されている標準的な圧縮・解凍形式となっています。圧縮率の違いによって1h0から7h0までの形式がありますが、通常は5h0が使用されているようです。
ZIP
アメリカのPKWare社が開発した形式で、アメリカを中心に海外で良く使用されています。ファイルを分割圧縮することができます。又圧縮時にパスワードをかけることができ、パスワードを知らないとファイルが解凍できないようにすることもできます。
日常、使用されている圧縮ファイルは、LZH(国内系)とZIP(海外系)とで大半を占めており、この2つに対応できれば充分だと思います。
参考までに、他の形式をご紹介しますと。
CAB
マイクロソフト社が開発した圧縮形式です。Windoes95・98などマイクロソフトの製品ソフトが入っているCD-ROMの中などに使用されています。マイクロソフト独自のファイルフォーマットで圧縮されており、EXPAND.EXEなどのマイクロソフト純正解凍プログラムか、CAB形式に対応した圧縮・解凍ソフトが必要となります。ファイルの分割圧縮にも対応しています。
RAR
最近ヨーロッパでよく使用されるようになってきた形式で、LZHやZIPと比べ圧縮率が高くなっています。但し、圧縮・解凍には時間がかかります。ZIP・CABと同様にファイルを分割圧縮することができます。
この他、NIFTYなどパソコン通信でよく使われている圧縮形式としてISHが等、まだまだ数多くの形式があります(記載は省略)。
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