はじめに

2007年(57才からの挑戦)


 私とコンピュータとの付き合いは結構長く、スタートは大学3年時(1968年〜)に遡ります。当時私は文系で専攻は商学でしたが、数字的なことが好きで、コンピュータというものに漠然とした興味を持っていました。しかし、当時コンピュータ(電子計算機と呼ばれていた)は、非常に貴重で珍しい機械であり、大学にもなく、私の周辺を探しても見当たりませんでした。従って電子計算機に接する機会がなく、しばらくは学校にあった会計機(配線により簡単なプログラムができる)でプログラムの真似事をして悶々とした日々を過ごしておりました。やがて大阪で初めてコンピュータの専門学校が本町に開設され、ここの夜間コースに飛び込んだのが起点となりました。そこはTOSBAC(東芝の大型コンピュータ)が設置されおり、その大きさに驚いたものです。このTOSBACを使って、最初に学んだ言語が『CAP』というアセンブリー言語でした。半年余りでしたので、マスターするところまでは行きませんでしたが、フローチャートやプログラムの原理的なことはこの時に身に付いたような気がします。その後はCOBOL・FORTRAN等を本で少しかじったりしていました。入社後はコンピュータ部門に配属され、IBMのホスト系コンピュータで主にアセンブラー言語を中心に事務系のシステム開発業務に携わっていました。やがて1983年頃からは8ビットパソコンが出始め、個人でもコンピュータが手に入る時代となってきました(しかしフルセットでは100万円位はしていましたが)。会社では沖電気のIF800・個人的には富士通のFM7でBASIC言語に夢中になっていました。以降現在までパソコンとはなが〜いお付き合いをしております。前述のようにソフト面では各種の言語を利用してた私ですが、如何せん文系の性でメカや電気には全く音痴で、ハードに関しては全くチンプンカンプンでした。その為、長い付き合いの割にはもう一つパソコンを深く理解できていませんでした。そんな中パソコンは本体だけで十数台の買い替えをし、更に様々な周辺機器迄含めると今迄に投資した金額は私にとって相当なものとなってしまいました。しかも技術革新のスピードは年々速まり、最新鋭機が2・3年で二束三文のガラクタに落ちぶれていく姿を見るにつけ何とかしなければと思い、遂に自作パソコンの製作に踏み切った次第です。このハードの製作に目覚めた時が57才でした。  

 

  
   しかし、自作パソコンの製作を決心したものの、本当にうまくいくのか最初は半信半疑でした。しかしやってみると案外簡単で、運が良かったという事もありますが、一発で何とかWINDOWSが立ち上がるところ迄こぎつけました。(但し、完全なハードに完成するまでにはその後、色々紆余曲折はありましたが)

という訳で、これから自作パソコンの製作を始めたい思っている方(思っていない方も、この際是非一度製作することをお勧めします)のために、私の拙い経験をもとに、パソコン(以下PC)製作にあたり何から始め、どうしたらよいのかをできるだけやさしく説明したいと思います。 

自作パソコンのメリット・デメリット

 
 自作パソコンの製作も良い面ばかりではありません。悪い面も幾つかあります。実際に製作を始める前に私が感じたメリットとデメリットを整理しておきます。

【メリット】

(1)パソコンの理解に役立つ

 自作するにはある程度はパーツ(部品)の知識が必要となります。従って部品の機能・性能・規格等の知識が自然と身に付くようになります。又それらを接続するためのコネクタ・ケーブル類の種類・接続方法など実際に物に触れると自然とパソコンの構造が会得できていきます。こうした過程で得た知識は後々のパソコン生活におけるのトラブル解決に大きな自信となり役立つものと思います

(2)拡張性がありバージョンアップができる

 市販パソコンは、機種にもよりますが大抵はコンパクト設計をしており拡張性は殆どありません(ハードディスク・メモリー程度の増設はできるものもある)。従って2〜3年もすると性能面でかなり見劣りのする機械になり、下手をすると買い替えをする羽目になります。それに反し、自作パソコンは必要な部品・変更したい部品を自由に取り外しができるので買い替えの必要性がありません。

(3)オーダーメイドのパソコンが持てる

 CPUの性能・メモリーの大きさ・ハードディスクの容量・各種周辺機器など自分の予算と必要に応じた機能のパソコンを作ることができる。又ケース自体も色・形状・大きさ等色々な選択でき、世界に1台しかない自分のパソコンを持つことができます。

【デメリット】

(1)すべてを自分で行う必要がある

 部品の選択から始まり、購入・組立を自らするのは当然のことで、ハードが完了後の基本的なBIOSの設定・初期フォーマット・OSのインストールアプリケーションのインストールその他様々な環境設定は自分で行う必要があります。従って、一切のトラブルは自分で解決する必要があります。ただし、同じようなトラブルを経験している人は多いもので、大抵のトラブルはインターネットで調べると解決法は見つかります。

(2)パソコンに対する保証がない
 市販パソコンの場合必ず保証書がついており、一定期間の保証があります。。又メーカへの問い合わせなどをすることもできます。しかし当然のことながら自作パソコンにはそんなものは付いていません。従って、苦情や問い合わせをするところもありません。すべて自己責任です。(但し、部品単品での保証書はありますが)

(3)本体ケースが大きい
 
市販パソコンに比べ、自作パソコンは本体ケースが大きくなるようです。サイズの小さいものもありますが、作業性を考慮するとどうしても大きくなります。逆に言えばケースが大きいことが拡張性がもてる所以なのですが。従って設置場所を考慮してして計画的に選択する必要があります。

【メリット&デメリット】

 費用面に関して、一昔前までは自作パソコンは低コストが長所の一つでしたが、現在は3〜4万位の非常に安価な市販パソコンも出回っており、こういった機種とは費用面では太刀打ちができません。又、テレビ機能・DVD機能など色々な機能がつい欲しくなりどうしても自作するとトータル的には高価になってしまいます。しかし、部品の購入を工夫すれば高性能なパソコンを思いがけず安く作る事も可能です。しかし何といっても自作の強みはパソコンの命であるCPUを交換するだけで、いくらでも高性能なパソコンに変身ができることです。